旧アニメと原作は根幹の設定と展開が大きく異なり、本作は旧アニメ最終話の続きとなるため、原作読破といえど旧アニメ未視聴だとついていくのは難しいと思われます（それほど原作から乖離してる冒険作）。コメディのノリはほぼ無く無骨でシリアスな雰囲気。旧アニメの集大成としては地味なクライマックスながら、人を選ぶ本作の結末は個人的に好きな落とし所。…だけどポッと出てサッと早い退場のキャラが多く悪い意味で目移りする感じもあり。所々の報われなさが悲劇的というよりは、呆気に取られる印象の方が強いですが、視野を狭めて兄弟の絆だけに注目すればそれなりに楽しめます。ラルク主題歌二曲の歌詞が本作を上手く表現していて素晴らしいです。
生きている限り世界とは無関係でいられないという言葉、金言ですね。現実においてなんらかの不条理に目を背けたくなる姿勢をピシッと正されるような。
