にしや

日本の黒い夏 冤罪のにしやのレビュー・感想・評価

日本の黒い夏 冤罪(2000年製作の映画)
3.7
松本サリン事件は小学校低学年の頃の事件で記憶に薄く、冤罪騒ぎで大変なことだったと知ったのは中学か高校の学校の授業だったと思う。

マスコミも警察も身勝手で見ててイライラした。なんか綺麗な話になってるけど、今もあんま変わってないよね…反省なんかしてないでしょ?と。
そして自分がこの事件の時に大人だったらどんな反応したんだろうと考えてゾッとした。

「県警は長野五輪があるから早めに星を上げたかった~」というくだりは、ああ~そういう要素もあったのか?と。
日本中が冤罪に加担したってすごいなあ…。絶望感はどれほどだったろう。作中にはちょっとしか出てこないけど、冤罪をかけられた一家の子供たちが可哀想だなあと思った。

終盤で事件当日の人々の暮らしが流れるシーンはなんともいえない気持ちになった。

見ながら、新聞社勤めだった身内に当時の事を聞いてみたいなあ…と思ったけど、すでに鬼籍なので訊けないのが残念に思った。
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