くうか

日本の黒い夏 冤罪のくうかのレビュー・感想・評価

日本の黒い夏 冤罪(2000年製作の映画)
3.7
今もよく見る俳優さんだらけ。
中井貴一に寺尾聰など。

遠野凪子さんが女子高生演じててビビる。
昔から聡明な雰囲気あったんだなあ。


地下鉄サリン事件は昔から知ってたけど、
それ以前の松本サリン事件は最近名前を聞いた。事件概要はよく知らなかった。

長野で死者8人、死傷者多数のこの事件が起きていて、なぜその後のサリン事件が防げなかったのか…。始終モヤモヤする映画。


終盤に事件の再現シーン入るの、すごく辛かった。
マスコミ、警察だれも悪者にしない感じが上手いなと思う。

北村有起哉演じるマスコミは、報道陣が持つ負の面のステレオタイプだと思うけど、
高校生との絡みで憎めないキャラになってた。
ハンカチ借りてるとこ好き。


レンタルDVDで鑑賞したため、
インタビューも見た。

当事者が出てくると、事件の重みがぐっと増す。河野さんが克明に概要を話していくのを見て、これまでたくさんの人に話してきたのだろうと感じられて辛い。

「映画のほうが怖い」の言葉は印象的。事件は日常の中に起きたのだなと。
刑事も紳士的だったそう。結局映画のように分かりやすい悪なんてのはないんだな…。

映画見終えた人には、河野さんのインタビューも見てほしいと思った。

唯一インタビュー映像に統一感がまったくなかったのが気になった。河野さんのものが一番見やすいレイアウト。
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