１９９５年、長野県松本市。
高校の放送部に所属している島尾エミ（遠野凪子）らは前年に発生した“松本サリン事件”を取材していた。
マスコミ各社は非協力的で唯一地元のテレビ局のみ取材に応じてくれた。
そのテレビ局の部長である笹野誠（中井貴一）は事件の第１通報者であった神部俊夫（寺尾聰）がなぜ容疑者扱いになっていったか等をエミらに話していく・・・。
劇場公開時以来、久しぶりに鑑賞しました。
オウム真理教が起こした“松本サリン事件”の当初の様相を描いたもの。
神部俊夫とは河野義行氏のこと。
事件当時は本当に河野さんが犯人だという報道だったのは憶えてますね。
もちろん当初は実名は出てなかったですが視聴者としては早々に解決する事故だと思ってましたもんね。
改めて今作見て、情報操作でいくらでも犯人を作り上げてしまえる恐怖というのかな。
世論を誘導すればシロでもクロにしてしまう事はあり得るわけです。
何もしてなくてもある日突然犯罪者に仕立て上げられるという、明日は我が身な話。
色々考えさせられる作品です。
