北野武3作目の作品。
サーフィン映画。
タイトルが素晴らしい。
耳が聞こえず、常に無表情のふたり。
だからこそ、たまに出る笑顔に見てるこっちもつられてしまう。
秀でた才能はないが、ひたすら波に乗り続ける凄さ。
それを見てる周りの人たちをも巻き込むかっこよさ。
そしてやっぱり北野武の演出はすごい！
特に今作は、画面の奥行きの使い方がすごいと思う。
サーフボードを持って帰るシーンや、バスから降りた彼女が走ってくるシーン、ラストの海に向かうシーンなんかはものすごく奥行きを感じる構造になっている。
逆に茂が彼女の家に行って、くつを投げるシーンは彼女の顔を真正面から平面のように撮る。
そうすることで我々視聴者を彼女の顔に注目させ、気持ちが揺れ動いている様を伝えることができるのではないかと思う。
