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黄金の野郎どものseapony3000のレビュー・感想・評価

黄金の野郎ども(1967年製作の映画)
4.0
タイトル出る前にいきなり"熱海"と字幕が出るけど、クレジットの色はショッキングピンク。熱海でもカラフルでリゾートなポップさを演出するミーオ監督。ハマの黒田組のビルのデザインオシャレすぎ。青森ねぶたみたいな顔した裕次郎だけど、スタイルはやっぱし抜群でスーツが似合うし、黒革の手袋に拳銃スタイルがサマになる。弟分はクロスワードパズルが手放せない玉川伊佐夫とネズミを可愛がる郷鍈治。敵役はナイフ使いの宍戸錠。海沿いのアジトでの銃撃もいいのだが、裕次郎が覗く部屋のデッカい鍵穴がバカみたいで好き。全能感出しまくりでちょっと物足りない裕次郎のヤクザものだけど、真理明美さんにはやたらと冷たくて、髪の毛鷲づかみで鼻血出るまでビンタする裕次郎が怖い。真理さんのお洒落な部屋と黄色のワンピースのせいかブアマンの「殺しの分け前 ポイントブランク」思い出したり。ミーオ監督もしかして意識してる?と思ったけど同年だったか。二谷の彼女の広瀬みささんが藤のバスケットに入れて差し入れしてくれるのが保温ジャーに入ったホカホカご飯とお味噌汁。カタギになった二谷とオープンした喫茶店ではホットドッグが美味しいらしい。あと、足洗って逃亡中にどっかのサーキットでチェッカーフラッグ振ってり裕次郎に、なぜかパイロット?してる郷鍈治。そんな才能あったのね。
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