やす

山桜のやすのレビュー・感想・評価

山桜(2008年製作の映画)
4.2
『はつ恋』と同じ篠原監督と田中麗奈主演。
原作は藤沢周平。
もう何度目か分かりませんが、BS放送の録画保存にて再鑑賞です。

『はつ恋』でも桜がポイントになっている映画でしたが、こちらも桜が絡み、淡い景色と優しいメロディを背景に、静かに進む物語が、私には何故だかハマります。。

そしてセリフのない“間”が多く、ゆるやかな音楽とともに行間を感じる映画だなと思う。

セリフがないだけに、田中麗奈の表情や目の動き、しぐさが際立っていて、品の良さや儚さが伝わってくる。

現代では考えられない、奥ゆかしさや女性らしさを求められる時代。

東山紀之は出演時間は長くないけど、優しく穏やかな中にも芯が通っている侍役がハマってます。

農民への扱いが酷くて腹立たしさを感じたり、この時代の生きづらさに胸が痛みますが。。

多くを望まず、ささやかな出来事に幸せを見つけるヒロインの健気さと、田中麗奈の涙する表情に、今回も胸を打たれました(涙)
やす

やす