Automne

ゼイリブのAutomneのレビュー・感想・評価

ゼイリブ(1988年製作の映画)
4.7
ポップな作りと、そこに内在する謎の笑い要素、準備して戦う感じ、終始奇妙でありながら、ド派手に展開して爽快感の上で終わる。

サングラスかけるorかけないで揉めて、長々としつこく喧嘩し続けるカットが面白すぎて爆笑。筋肉vs筋肉でそこに理由すらないのに面白い。
この謎のシーン挟むのに面白い感じってタランティーノの特権だと思ってたけど、ジョンカーペンターがその走りみたいなものだったのだなあと納得。

タラちゃんの『デスプルーフ』みたいな爽快でかつテンポも良い、みたいな映画もっとないかなーって思ってだけどジョン・カーペンター作品がそれなのかもしれない。めちゃくちゃ銃ぶっ放すわ、謎にいろいろ戦うことになるわ、ある種ジャンプで藤本タツキが取り入れているような、分かりやすい漫画的面白さとも共通するものがある気がする(タランティーノも『パルプフィクション』ですしね)。

正直ジョン・カーペンターは『遊星からの物体X』があんまり個人的にハマらなくて敬遠してたんだけど、この人特撮とかそっちというよりも、こういう日常ぶっ飛び系で真価を発揮する監督なんだなあとしみじみ。『ゼイリブ』と『ニューヨーク1997』で完全に私の中での彼の評価は変わった。
名作です🫰
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