肉鹿

夏の妹の肉鹿のレビュー・感想・評価

夏の妹(1972年製作の映画)
3.1
1972年。返還されたばかりの沖縄を舞台に腹違いの兄を探す妹の姿を、"日本"と"沖縄"の距離感にたっぷりなぞらえながら描くATG作品———大島渚監督作品。

りりィさんの声の枯れ方が素敵すぎる🤤
伊藤沙莉さんが強いお酒飲みながら死ぬほど泣き疲れたなれの果てみたいなあの声は、聞くだけでこれまでの人生の濃さを想像しちゃってしみじみしてた。
あの外国人のようなお顔にこの声はもはや反則級のずるさ!惚れます🥰

正直、お話は政治的な暗喩表現強すぎて雑音に思うとこもたくさん。
ヒロインの棒読みでアイドル映画ぽくしようとしたり卑猥すぎる猥談でうまく覆い隠せてると思ってるとこが透けて見えて寒々しい、、

返還直前の沖縄を撮ったという貴重さはあると思う。運転手(?)が当時の沖縄の危なすぎる実情を語る興味深いシーンもあるけど、それも政治的なものと絡めすぎてて霹靂。
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