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いのちの食べかたのmuscleのレビュー・感想・評価

いのちの食べかた(2005年製作の映画)
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シャンタケとほぼ同じ構図で主婦がメシを食う。テーブルをかちゃかちゃ言わせながら。シャンタケと同じだということを言いたいから。フツーの主婦が殺人を犯すのと同じようにフツーの主婦が屠殺を行う。でもこの映画のカメラの引き方はダイナミックで、静的で知的というより作為的なアップに近い。演技している、監督もカメラも出演者も。演技することでこのような屠殺が可能になる。「みんな「フリ」して分かってて気付かぬ「フリ」して暮らしてんじゃないの!? 」。食べ物に感謝を捧げることで、何かのフリを、供物を捧げた気分になる。欺瞞を欺くために欺瞞をわざとやっているような映画。
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