改名した三島こねこ

或る殺人の改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

或る殺人(1959年製作の映画)
3.9
<概説>

名前も売れてない二流弁護士に寄せられたとある電話。それは妻を強姦した男を射殺した陸軍中尉の弁護を依頼するものだった。圧倒的不利な形勢から依頼人を無罪にしようとする彼だったが、その先には予想外の裏切りが待っていて…

<感想>

作品時間160分!
平均評価3.7/5.0!

普段なら脳内で灯された赤信号に従ったところなのですが、なぜか再生してしまいました。それが結果的には大吉。

これの評価がこうも分かれるのは、王道な法廷サスペンスや法廷ドラマを期待される方が多いからではないでしょうか。

もしそうならまず批判されるでしょう。

他の作品のように人倫を説くような会話はそう多いものではなく、むしろ軽妙洒脱な法定問答がメイン。

「パンティをパンティと言わずに済ませられんか」
「パンティはパンティですから裁判長」
「スキャンティはどうです裁判長」

こんな会話真面目に見てたら噴飯物。

ええですから、テキト〜〜〜に見るのがよろしい。

私自身なんとなくで視聴したのもあって、この軽妙な作風にしてやられました。160分退屈しないのなんの。見所が会話なので白黒が気にもなりませんし、実にいい作品です。