KnightsofOdessa

或る殺人のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

或る殺人(1959年製作の映画)
3.5
[] 70点

回想なしで裁判の経過を弁護士目線でひたすら時系列順に追っていくお仕事映画。字幕なしなら確実に観ないだろうというくらいひたすら喋ってて長くて動きもないが、お仕事風景の面白さはそれを補って余りある。同時にヘイズコードに真っ向から立ち向かった作品でもあり、映画史的な価値は計り知れない。あと、ベン・ギャザラが若すぎ(なのに激渋)。ちなみに、裁判長を演じているのはマッカーシズム最終盤で国内から噴出した批判に見苦しい抵抗を見せるマッカーシーに対して"君には廉恥というものが残っているのか"と叱責した弁護士ジョセフ・ウェルチである。プレミンジャーらしい配役。
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