なまくらウォッチメン

或る殺人のなまくらウォッチメンのレビュー・感想・評価

或る殺人(1959年製作の映画)
4.2
『12人の怒れる男』とは対照的に、陪審員へ与える印象を決定づけるための法廷劇にフォーカスした作品

シリアスな法廷劇というよりは割とユーモア混じりの展開で、レイプ犯への復讐殺人の裁判の中でジョーク混じりの演説を繰り広げられるのが際どくて良い

原題の『殺人の解剖』の通り、殺人事件の真相が裁判の中で解剖学的に、徐々に明らかになっていくのも面白い

オットー・プレミンジャー作品ではお馴染みのソール・バスによるオープニングアニメーションも素晴らしい