どど丼

或る殺人のどど丼のレビュー・感想・評価

或る殺人(1959年製作の映画)
4.1
今年のオスカー候補「落下の解剖学」(英題:Anatomy of a Fall)の元ネタ映画"Anatomy of a Murder"。複数男女な絡む恋愛ないしは性的関係に起因する殺人事件の謎を紐解いていく…というプロットからしても「落下〜」はかなり似せているし、やっぱり面白い。

2時間半の長尺の中で、事件を順序立て審理を進めつつも、都度感情論に動いてしまう検察官や弁護人、証人たち人間臭さが垣間見える法廷劇にはとても引き込まれた。事件の焦点がどこに当たっているのか分からなくなる展開は、劇中の裁判を追体験しているようで面白いし、何より怖い。

「落下の解剖学」は本作をベースにしつつもより現代的かつミステリアスな脚本に落とし込んでいる印象で、併せて観て正解だった。全貌を知ってそうなワンちゃんが出てくるのも一緒だ、不憫な役ではあるが可愛い(わんこは死なないのでご安心を!)
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