ダイナ

デモリションマンのダイナのレビュー・感想・評価

デモリションマン(1993年製作の映画)
3.9
冷凍された凶悪犯と刑事が30年の時を経て解凍され衝突するSFクライムアクション映画。あだ名デモリション(破壊屋)マンの破天荒刑事を演じるスタローンと凶悪犯サイモン・フェニックスを演じるウェズリー・スナイプス2人のアクションがキレキレで良い。

臭い物には蓋をする行き過ぎたディストピア社会、下品な発言や暴力的なコンテンツは禁止、セックスの在り方も捻じ曲げられ健康面から食事の調味料まで取り締られる始末。塩が足んねーよ笑い止まんねーよ!マナーやコンプラといった制限がじんわり拡大し窮屈になっているような現代社会は微妙に本作重なります。デモリションマンは凶悪犯をダイナミックに捕まえていくことでついたあだ名ですが、清潔になり過ぎた社会もデモリションしろというテーマがあるのでは。

作中スタローンのシュワいじりでニヤリ。そしてエヴァのゼーレっぽいモニターも物理的に邪魔すぎて面白い。一点フェニックス、アクションは最高ですが盛られた設定の割に知能的な悪どい行動があまり見られなかったのが惜しい。

終盤のスタローンが周囲の人間にかけるとある言葉、小学校の先生みたいで笑っちゃうんすよね。(良いこと言ってる)自分が文科省上層部に勤めてたら全国の小学校でデモリションマン鑑賞会開くよう働きかけてやる。
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