全体的に穏やかな話なのに、その裏にある非情でどうしようもない愛のうつろいを容赦なく描く成瀬の冷徹な視線にドキッとさせられる。久々に再開した夫に愛を取り戻せず惨めな姿を露呈する母親に対する娘の一言の鋭…
>>続きを読むいつの間にやらUnextに成瀬巳喜男作品がラインナップされていた。巨匠の名前に食いついてみる。なるほど、誰に感情移入するかで視点が変わる。つまり「男が悪い」「女が可哀想」とかジャッジメントするのは観…
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成瀬映画の割に結末への共感が得られないのは時代のせいだろうか。
妻と娘を置いて田舎へ出たっきり帰ってこない夫。その夫が向かった先は、かつて芸者をしており、現在は田舎に住む妾。置いていかれた妻と娘か…
自分の暮らしや環境からすると蒸発した父親と暮らしている元芸者の女を悪だと決めつけているものも、いざその場所に行ってみると、元芸者の雪子は学費を払ってくれていたり気立の良い女で、正義の価値観を揺るがさ…
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2022 4/3 1回目
砂金獲りで一発当てようと父は家を出てから10年経つ。おじさんからそんな父を連れ戻すように言われ探しにいく娘。父のいる長野へ行き、そして父を発見する。しかし、父は妾と家庭を…
笑福亭釣瓶の「妾馬」を聞いた。彼の落語会ではまくらというかなんというか、長々と話す直近の報告話が面白く、落語の出来はいま一つと思っていたが、これはとてもよかった。まえふりで「釣瓶の家族に乾杯」の事を…
>>続きを読む仕事で地方に赴いたきり
何年も家に帰っていない父を
娘が連れ戻そうと出向く・・・
もう映画としての面白いとか
面白くないかより、
昭和の時代のめかけというのが
どんな存在だったかという
貴重な資…