今年春やってた成瀬巳喜男の一気見を再開。
彼の作品はやはり90年前であろうとも全く色褪せない。
美しさと恐ろしさ、喜劇と悲劇、物事の両面を交互にひっくり返しながら人生に訪れる定めを描くのが真髄かもし…
池袋・新文芸坐での『成瀬巳喜男監督特集』で鑑賞。
この映画タイトルが表示された時、『中野実の二人妻(の文字が大きく)、(その下に小さい字で)妻よ薔薇のやうに』と出るので、タイトルは『二人妻』の方が…
あまりに複雑な家族関係のど真ん中にいる千葉早智子が、本当に魅力的!
せかせかしていてストレートで、にっこりしていてあははと笑って、素直で明るくて思いやりがあって、、、最高のヒロイン!(この作品が制作…
このレビューはネタバレを含みます
成瀬巳喜男の元妻である千葉早智子の代表作であり、日本に於ける発声映画初期の傑作品。
私が成瀬作品を観るのはこれが初めて。と言うのも、近所のTSUTAYAには黒澤、木下作品は多いが、成瀬作品は少ない…
『妻よ薔薇のやうに』(1935)再鑑賞。成瀬巳喜男。キネマ旬報ベストテン1位。脚本も成瀬でついにトーキーでその映画世界の面白さが発揮される。価値観は古いが女性たちの心を繊細に描ききる巧みさ。後に成瀬…
>>続きを読む制作年の1935年ってどんな年だったかざっとみてみたら満州国の傀儡ラストエンペラー溥儀来日とかナチによるユダヤ人公民権剥奪とかまさに戦乱前夜。けど一般庶民を描くこの作品に戦争の影はまだ見えずで色々と…
>>続きを読む1935年の成瀬巳喜男監督作品。うだつが上がらない父親と妾の情を正妻の娘の視点で描く。
これは面白い! 当時の風俗や帝都の町並みが拝めるのも興味深い。全く違う2人の母親像と、実は妾が自分を支えていた…