しゅん

妻よ薔薇のやうにのしゅんのレビュー・感想・評価

妻よ薔薇のやうに(1935年製作の映画)
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千葉早智子のタイにジャケットに帽子というボーイッシュなファッションとハキハキした発声と笑顔がとても素敵だ。妻と妾、東京と地方、理と情といういくつもの対立が少しずつ浮き彫りになっていく展開の中で当事者の父親以上に娘が揺れ動く話(理と情で単純に割れるかは微妙だが)は、メロドラマに落としこみすぎずに細部で情感を伝えていて好感を持った。

ちゃぶ台の下にカメラを置いて撮られた場面と、東京の景色を背景にワイヤーのような二本の線がクロスしている冒頭のショットがやたら印象的。
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