人事屋パドー

妻よ薔薇のやうにの人事屋パドーのネタバレレビュー・内容・結末

妻よ薔薇のやうに(1935年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

才能の塊だった。二人妻とのタイトルが別に冠されるが、これはある意味、「二人夫」というべき内容となっている。本宅には、「夫」が二人いると言える。つまり正妻は「妻」ではなく「第二の夫」であるのだ。こうであれば、当然に田舎の妾宅が帰るべき「家」となるのだろう。相変わらず、物語進行の素晴らしさはため息しか出ない。どうしてこのような魔術的な構成が成立するのだろうか。