妻よ薔薇のやうにに投稿された感想・評価 - 9ページ目

『妻よ薔薇のやうに』に投稿された感想・評価

監督は封建的な時代に生まれた男なのにどうして複雑な女心が分かるのかな?何故かしゃべり言葉も戦後の映画より古臭くない。でも戦前の化粧はチャップリン様に白い。戦争に焼き尽くされる前の賑やかな東京の街、美…

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妻子の心配を他所に、身勝手な父親は芸者上がりの妾と新たな家庭をつくっていたのだ。
砂金を探しに出たまま戻らない父親の行方を追った娘は、自身や母親が捨てられたことを知る。

夫に捨てられた幸薄い女房で…

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カット割の軽やかさや、「困るわ、ほんとに困っちゃうわ」みたいな言葉を繰り返すことで生み出される独特のリズム感が、厭な話をポップに仕上げてる。

成瀬の戦前の作品。観られるってことがありがたい。父は砂金を探しに出て10年戻らず、その土地で女と子どもがいる。恨むべき愛人は意外にも良い人だし、いざ父と対面した母は歌人の割になんも言えん、不器用すぎ…

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成瀬監督の初期の代表作と言われる作品。娘と恨む対象である父の愛人とその家族との間に奇妙な絆(というか借り)が生まれる点や、歌人としての才能が有るにもかかわらず帰ってきた父に対しては対応や態度も不器用…

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このレビューはネタバレを含みます

才能の塊だった。二人妻とのタイトルが別に冠されるが、これはある意味、「二人夫」というべき内容となっている。本宅には、「夫」が二人いると言える。つまり正妻は「妻」ではなく「第二の夫」であるのだ。こうで…

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yyy

yyyの感想・評価

3.0
戦前の成瀬映画。
これアメリカで上映されたはじめての日本映画になったらしい…
きみこ。いい響き。

軽いタッチで重いストーリーは健在で、そこに日常の哀しさのリアルがあるんだよなぁ。

やっぱ好き。

めちゃ良い。夫と2人の妻の揺れる心情が正妻の娘を媒介して端的に伝わってくる。それぞれの心理の交差が絶妙。一見重たげなテーマにユーモアを‪交え叙情的に表現する成瀬巳喜男の手腕。「浮雲」とはまた毛色が違…

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さっ

さっの感想・評価

5.0

「お母さんの負けだわ」…!!!

大傑作。妻も娘も止めないし円タクでスーッと行っちゃうラストのあっさり加減が神。キャメラのポジションとアングルがクソおもしろい。成瀬がイマジナリーライン越えの切り返し…

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お母さんの負けだわ。
娘とすれば悔しいかな、父の愛人を知るにつけ諦めのひとことだろう。

それにしても戦前の東京の暮らしの豊かなこと。

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