ぐりこ

ロープのぐりこのレビュー・感想・評価

ロープ(1948年製作の映画)
3.2
ヒッチコックの初カラー、擬似ワンカット作品。

部屋の中が舞台だけど、窓から見える景色(夜景が点滅してたりするけどおそらくセットと思われる)の空の色が昼間から夜景に変わり、時計を映さずとも時間が表現されている。
擬似ワンカットも人の背中や物のアップで繋げることで、基本的には違和感なく続いてる。
ワンカットへの憧れってこの時代から続いてるのか。。

秘密を隠すのって体力いるよね、普通はフィリップのように狂気に陥りそう。
一方で優秀だと思い込み、冷静を装っているブランドンも、帽子のことを忘れてバレるのに繋がったり、紐をわざと台所におくなど言ってることとは異なりあまりにも計画性がない。
過剰な刺激を求めるタイプだけど、慎重さには欠けるんだろうな。
昔の映画を今のビッグファイブとかに当てはめると面白そうとか思っちゃった。キャラ設定がすごく良くできてる。

最後の教授の推理シーンは殺人犯のブランドン(とフィリップ)への説教じみており、ヒッチコックの中ではあまり楽しめなかった。
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