Chie

ロープのChieのレビュー・感想・評価

ロープ(1948年製作の映画)
4.0
◉殺意を持つものと持たざるものの差

■あらすじ
昔お世話になった教師が言っていた「優秀な人は劣った人を殺しても良い」という考えを実行した二人組は、殺害現場で何食わぬ顔でパーティーを開催する。その中には、先生や被害者の家族、婚約者もいて…という話。

〇感想
程よいサスペンスと、重厚なのに軽快な演出にハマり、ヒッチコック作品3連続です笑

虚栄心の塊の男と、その弱気な友人という構図は何ともくすぐりがいがある取り合わせ。

疑う側に回った教師だが、殺人を肯定するようなことを思春期の子どもたちに平気で言っていた教師は何も悪くないのか…

この題材を、胸糞すぎずに描いたところがすごく良かった

テーマを強調されすぎると冷めてしまうように、胸糞感を前に出しすぎない方が冷静に映画を受け取れた気がする。
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