Aki

ロープのAkiのレビュー・感想・評価

ロープ(1948年製作の映画)
4.1
作中を通して長回しで擬似的なワンカット構成となっており、舞台的な見せ方が巧妙。
奥行きのある横長の部屋のつくりを遠近で捉えて見せるサスペンス性の高いシーンは素晴らしかった。


殺人犯がサイコとナイーブの組合せ。
コロンボ式の先に犯行を提示するやり方で、自然に犯人側に感情移入させる。
サイコだと思わせるような思想を持つジェームズスチュワートに揺さぶりをかけられて余裕がグラついていく様は、あるあるだけど面白い。

最後にエクスキューズ的に言われる人間の尊厳について、実話ベースの話に教訓をとりあえず持たせとけ的な取ってつけた感もあるように思えたが。


素晴らしい内容だった。
Aki

Aki