たけちゃん

ロープのたけちゃんのレビュー・感想・評価

ロープ(1948年製作の映画)
3.6
劣った者は生きる価値がない!


アルフレッド・ヒッチコック監督 1948年製作
主演ジェームズ・スチュアート


今週は忙しかったです😱
お盆休みだ~とか言って浮かれていたバチが当たりました( ¯−¯ )フッ
土曜の今日も仕事で、いつも金曜は初日タイトルを観に劇場へ向かうのに、今回は適わず。
あ~ん、🚀👓✧*が観たい😂


はい、愚痴を言わず、レビューですね!
シリーズ「ヒッチコック作品巡りの旅」
第3弾は「ロープ」。
1948年、第二次大戦後の製作となりました!
おおっ、カラー作品だ!

今回、新しく買ったBDBOXで観てるんですが、絵が綺麗だなぁ。70年前の作品なのにね。ちょっと感激!


でも、ヒッチコックサスペンスをレビューするのって、難しいなぁ。
ミステリーのような謎解きではないから、犯人なんかは最初から分かってるんですよね。ヒッチコックの関心はそんなことにはなく、如何に観客をハラハラさせるか!なんです。

だから、こんなことが起こるよ~と書いたら、ハラハラが無くなります。でも、ちょっと触れないと面白さが分からないかもしれない。それも困る😰

そう、リテラシーと言うんですかね。
楽しみ方は知っておいた方がいいんですよね。

例えば、ヒッチコック自身のカメオ出演。
今では、MARVEL作品でのスタン・リーが有名になりましたが、作品にそんなお楽しみを入れたのもヒッチコックが最初です。
しかも、そもそもは、予算不足でエキストラを雇えず、苦肉の策で自分が出たことに由来しますから。
そういった、創意工夫というか、アイデアこそがヒッチコックの真骨頂とも言えますよね。


ヒッチコックは「マクガフィン」と呼ぶのですが、ストーリーを動かすためのきっかけにも気を配ります。
例えば、今回は「ロープ」。
タイトルで示されてもいますが、殺人の道具として使われます。観客は最初から「ロープ」で何かあるぞ!と、思わされるんですが、開始2分で、そのロープを使った殺人が起こります。だから、この「ロープ」は話を動かすきっかけに過ぎないんです。


でも、僕は別な理由も考えました。
ロープって、言うまでもなく綱ですよね。
なので、この映画で仕組まれた完全犯罪が、実は、まるで綱渡りのような危うさの中、進んでいくんです。観客は事件の真相を知っているので、いつバレるかとハラハラしながら見ています。それこそが、まさに、ヒッチコックサスペンス!

もう1つ。
ヒッチコックって、ロープのタイトルから、1本のロープのように映画を繋げたら面白いかな~って考えたのでは?(笑)
実は、今作は、あたかもワンカットであるかのように、繋ぎ目がなく編集されています。
実際は、当時のテープの長さの問題で、10分から15分くらいで、別なテープに繋げられているんですが、それを上手く編集していますよね。しかも、映画のランニングタイムと実際の時間の経過を同じにしている。「24」よりも正確だ(ˆωˆ )フフフ…
そんな遊び心が分かると楽しいのです。


そして、今作の好きなところ、もう一点が、主演のジェームズ・スチュアートです。
僕はジェームズ・スチュアートが大好きなんですが、特に、ヒッチコックとのコラボが素晴らしいの。
今作の演技で気に入ったのか、この後、「裏窓」「知りすぎていた男」「めまい」と出演します。しかも、これらは全部面白い( ˘ ˘ )ウンウン
そんなジェームズ・スチュアートとのコラボ第1作が「ロープ」ですからね。

実際にあった殺人事件を元にし、原作はイギリスの舞台劇なので、演劇っぽいです。その役がジェームズ・スチュアートにピッタリでした。
ただ、メイキングで、今作が同性愛を描いていた!という話にはビックリ。僕には全く汲み取れませんでした‪٩(×_×)۶‬





【おまけ:ヒッチコックを探せ!】
これは、あそこしかありません。
なんせ、室内劇ですからね。
ただし、2度目に観て見つけましたけど……(笑)
開始2分。
ヒッチコック監督の名前が出て、すぐですよ(ˆωˆ )フフフ…
あと、もう1つあると知って探しました。
こちらは難解!
ネオンサインとは狡い( ̄^ ̄゜)💧