RIO

パガニーニのRIOのレビュー・感想・評価

パガニーニ(1989年製作の映画)
4.0
一度見てからトラウマ級に脳裏に
焼きついていてそれは加速化してます

尊敬を抱く変人ぶりの監督・脚本・主演
クラウス・キンスキー
なかなか他のパガニーニ作品を観ることが
できないでいます

馬のロッキングチェアに跨がり揺れてる
キンスキーはもう顔がゴシック調
前半はもの凄い性描写で
またもや脳天かち割られました

アギーレの赤ちゃん時代と
アントニアの衣装が可愛い

パガニーニがいつも傍においていた
愛器のグァルネリ・デル・ジェスのカノン砲と
ストラディバリウス

二コロ・パガニーニ伝説は不滅です
難度の高さに誰も受け継げる者が出てこなかった
後になってベリオやビュータンへと伝わっていく
ヴァイオリン コンチェルトは素晴らしいですね

全編通してサルヴァトーレ・アッカルドの演奏
*Caprise 24は魂が彷徨ってる
アッカルドの演奏する伴奏なしの
*Cantabile D-Dur Op.17も美しかった

私はLeonid Koganのパガニーニが断トツです
消え入りそうな高音の澄んだ音色が琴線に触れる
アッカルドはViolin Concert No.5が好きです
パガニーニは聴くと頭が弦のようになって
弓がその4本の弦を滑っていく感覚になる
私っておかしんでしょうか☆★

パガニーニの⺟親は彼が5歳の時に不思議な夢をみる
⾚い炎の燃え盛る劇場でパガニーニは
悪魔と命を賭けた演奏をしている
そこへ天使が現れこう告げた

「彼は素晴らしいヴァイオリニストになる
そして名は世に知れ渡る」
RIO

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