Bobsan

生きものの記録のBobsanのレビュー・感想・評価

生きものの記録(1955年製作の映画)
5.0
黒澤明は「七人の侍」という超大作の次にこんな地味な作品を作りましたが、僕はどちらかと言うとこっちの方が好きだったりします。三船敏郎演じるお爺さんは核ミサイルが落ちてくるという恐怖に取り憑かれています。最後、とうとう狂ってしまった三船は精神病院に入れられてしまって、窓から見える太陽に向かって「見ろ、地球が燃えている」と叫びますね。怖いシーンです。黒澤明は晩年に作った「夢」の中の一篇、「赤富士」で同じテーマを今度は原発を使って描きました。
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