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ミニミニ大作戦のhasseのレビュー・感想・評価

ミニミニ大作戦(2003年製作の映画)
4.0
演出4
演技4
脚本4
撮影4
音楽5
技術4
好み4
インスピレーション3

50億ドルの金塊をネコババした裏切り者にリベンジする窃盗団を描いたアクション映画。

拳銃による脅しと殺しで何でも解決する冷酷無比のスティーブを、「お前は想像力が足りんな」とメンバーの数々のスキルを用いたあの手この手で翻弄し、金塊を奪い返す展開は爽快。(一辺倒なガンアクションによるクライムムービーへのアンチテーゼか?と思うのは深読みのしすぎか…)

派手なボートorカーチェイスはありつつも、職人肌のメンバーたちの天才的なまでに緻密な技能にフォーカスした作品で、とても好感が持てる。ハリウッド式ムダなお色気シーンもない(マーク・ウォルバーグがシャーリーズ・セロンを慰めるシーンは入れても自然だしノイズではないのに、それすらもカット)。かなり硬派なテイストだ。メインをはる車がスポーツカーとかじゃなくてミニクーパーってのもなんかいい。採用理由はとにかく小回りが利いて作戦に適しているから。時間と金をかけて作戦シミュレーションをしてる様子も詳細に描かれていて、合理的に計算しつくされた作戦なんだなと納得できる。

シャーリーズ・セロンがメチャクチャ綺麗。シーンによって髪型変えてくるの可愛い。個人的にはラストの作戦のポニテが優勝です。
音楽がとにかくいい。ジョン・パウエルの劇伴も、挿入歌も全部外さない。
グレイ監督、『ストレイト・アウタ・コンプトン』に続き2作目鑑賞だがいいね。好きかもしれない。

ナップスターが万能すぎてチート感が否めないのと、敵役の小物臭がすごいのは残念だった。こいつには勝てんやろ…とかこいつやべぇ…みたいなハラハラは乏しかった。ドナルド・サザーランドがラスボスだったら相当締まると思うが、それはそれで既視感あるかなぁ。
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