他愛もない痴話話に花を咲かせる女子3人組、背後からそっと付け狙う傷顔の中年男。
自称スタントマンを装う殺人スピード狂に扮したカート・ラッセルが人好きのするクソ野郎を好好と演じる。
『キル・ビル』でウマ・サーマンのスタントマンを担当したゾーイ・ベル(顔もスタイルもソックリ!)が本人役で登場。ノーCG、スロー撮影を用いずに時速180kmの車上でのスタントを披露するSFX全盛期には考えられないタランティーノの拘りが炸裂。
彼女がロザリオ・ドーソン、トレイシー・トムズと3人組で本気の反撃を企てる後半に欠けて一気に爽快感も倍増する、
ブレイク前のメアリー・エリザベス・ウィンステッドもチョイ役で登場(ポスターのカバーは何故か彼女だ)と脇役のキャスティングも最高。
二本立てB級映画の一編を再編成し、往年のカーアクションにオマージュを捧げたタランティーノ監督作。