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デスプルーフ in グラインドハウスのbutasuのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

クソ野郎がコテンパンにされる溜飲下がりまくり映画。前半は女達のダラダラ喋りからの、クソ野郎による車を使ったグロテスクな惨殺。後半は別の女達のダラダラ喋りからの、女達によるクソ野郎への車を使った追い込みと暴力。ザ・タランティーノといった構成で出来ている本作は、細かいことを気にせずダラダラ会話とセクシー美女とバイオレンスを楽しめる突き抜けた映画。

女を車で追い回し自分も怪我を負いながら大事故を起こして惨殺することが大好きな変態野郎のカート・ラッセルは最低で最高だし、爆速で走る車のボンネットに乗ることが至上の喜びである女もド変態で超面白い。耐死仕様"デス・プルーフ"の改造車といったアイディアも素敵だし、カーアクションの手に汗握るスリルも素晴らしい。前半はホラー映画っぽく雨の夜、後半はアクション映画っぽく晴れ渡る青空というのも良い。

そして何より溜飲が下がるラストの爽快感。クソ野郎が痛みに悶絶し命乞いをする展開からの、一切容赦しない美女たちによるリンチは最高に気持ち良い。「THE END」が表示されるタイミングで本当に笑っちゃう。

会話の無意味さと長さ、オチの唐突さと細かいことを全部放り投げる乱暴さははしっかりB級映画感があり、タランティーノとB級映画の相性の良さを実感。面白かった。
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