ペイン

ブレスレスのペインのレビュー・感想・評価

ブレスレス(1983年製作の映画)
4.1
かの、Sir.ジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』の、あまり認知されていないL.A.リメイク版(※渋谷TSUTAYAで今借りているのは私ですすみません🙇)

しかしクエンティン・タランティーノやエドガー・ライト、リチャード・リンクレイターが本作のファンであり、また本作を見ると、改めて“ゴダールとタランティーノ親和性の高さ”等を思わされたりもする。

ゴダールの『勝手にしやがれ』は、サミュエル・フラーやフリッツ・ラング、ニコラス・レイといった古典的な作家の本来の意味での“B級映画”(※短期間の撮影、低予算で上映時間も限定されたなかでキッチリ製作された映画のこと)の精神性を確かに継承しながら、同時にその“型”を破った作品でもあった。

一方の本作『ブレスレス』は、広義の意味での“B級映画”(※所謂俗っぽくてチープ)的な側面もたしかに出ており、観ていて緩く感じられる部分はあるのだが、それでも開き直ったような本作の陽気さ、良い意味でのオリジナルには無い途方もないバカバカしさに、リチャード・ギアの過剰芝居にまた心惹かれてしまうのも事実⬅️フルチン♂️ギアも見られる🕺

そして語り草となっているあのラスト❗
あんな凄まじい切れ味のエンディングを見せられたらオールOKと言わざるを得ません(笑)
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