masat

古城の妖鬼のmasatのレビュー・感想・評価

古城の妖鬼(1935年製作の映画)
3.5
最高のベラ・ルゴシが観られる。
ドラキュラへの微笑ましいオマージュと共に、友への親愛を、二人の親密さを、熱く感じる。

共に落ち目と化した(追放された)監督と(かつての神々しい)主役が、アッと驚く顛末(余りにも堂々とした茶番!)を、イタズラ心満載に、観る者を小馬鹿にしているかの様に描き切る。
しかし、そこには、この世への恨めしさなどなく、カラッと粋な映画人二人のこれぞ“粋”が満ち溢れていた。

何という幸福な映画なのだろうか。
masat

masat