トルーマンバロウズ

妖女ゴーゴンのトルーマンバロウズのレビュー・感想・評価

妖女ゴーゴン(1964年製作の映画)
3.3
時は20世紀初頭、古びた不気味な城の近くにあるバンドルフ村では住人たちが全身を石像にされて殺されるという事件が相次いでいた。
この村にやってきたとある大学教授は独自に調査を開始したが・・・・。

ピーター・カッシングとクリストファー・リー共演の怪物女ゴーゴンに悩まされる村を舞台にとある男女の悲劇的な愛を描いたラブストーリー要素の強い古典的怪奇映画。
ゴーゴンの住む不気味な城のデザインや恐怖感を生み出す独特の重苦しいBGM、ゴーゴンのメデューサそっくりのデザインなど怪奇映画としてしっかりと見所のある作品に仕上がっていた。
しかしストーリーはどちらかというとラブストーリー重視でドロドロの恋愛関係などが強く、クライマックスに至ってはゴーゴンとの対決より愛する女をめぐる男同士の対決の方が見ごたえのある出来になってしまっていたのは少し微妙な気がした。
ラストのあまりにもあっさりした退治シーンもあっけなく、全体的に怪奇映画としての雰囲気などは良かっただけに非常に惜しい作品であった。