タラコフスキー

妖女ゴーゴンのタラコフスキーのレビュー・感想・評価

妖女ゴーゴン(1964年製作の映画)
3.4
バーバラ・シェリーが美しい。ピーター・カッシングの助手役なのだが、彼の愛人なのかそうでないのか曖昧な立場と、二人でいる時の思わせぶりなショットから漂う色気が素晴らしい。
全編セット撮影だからこそ生まれる、ドイツの田舎の閉塞感。そして執拗に画面に映り込むカトリック的な磔刑像やマリア像といった偶像が散りばめられた空間が、プロテスタントの先進国イギリスがドイツに向けるオリエンタリズム的視線を露呈させる。
タラコフスキー

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