ちろる

ブレイブ ストーリーのちろるのレビュー・感想・評価

ブレイブ ストーリー(2006年製作の映画)
3.5
宮部みゆきのベストセラー小説を映画化した異空間ファンタジー。
主人公たちは子供ですが、彼らが抱えている過去はとことん暗い。

現実世界で立て続けに不幸を目の当たりにしてなんとか運命を好転させたいと願う少年たちは秘密の扉の向こうで一体何を体験したのか?

主人公のワタルが現実世界から突然わけもわからぬ異空間へ冒険に飛び出す割に、結構順応性が高く、しかも展開が早すぎて色々と詰め込んだ印象。
シーンが次から次へと変化するのでRPGゲーム的な雰囲気で世界観を楽しもうと思えばいいのでしょうが、なかなかそれにしてはこの冒険、過酷なことがたくさん待ち受けてます。

旅の途中に出会うハイランダー達との心の交流がもっと丁寧に描かれていればワタルの使命もより分かりやすく入り込めたかもしれませんが、そこが足りないせいでワタルの自分自身との戦いがあまり感動的にならないまま終わったのは残念。

原作は未読ですが原作は人気あるので、きっともっと世界観入り込めるのでしょう。
こちらのアニメはどちらかというと子供向けの冒険物語として作っているのかな?
今度また新たな気持ちで読んでみようと思います。
ちろる

ちろる