すぽんてぃにあす

マルタのやさしい刺繍のすぽんてぃにあすのネタバレレビュー・内容・結末

マルタのやさしい刺繍(2006年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

35歳の若き女性監督が作り出す、高齢ながらも夢を実現させようと奮闘するおばあちゃんとその友人達の物語。

夫の死から立ち直れない80歳のマルタが見つけた生き甲斐は、ランジェリーショップを開くということだった。
それに猛反発する者が大半だが、後押ししてくれる者に励まされ、マルタは夢を実現させていく。

とても素晴らしいテーマ。
テーマだけなら100点満点で間違いない。
小さな村では破廉恥等と笑い者にされてしまうが、それにも挫けず力強く突き進むおばあちゃんの姿にはエネルギーを貰えます。

残念なのはエピソードがやや足りないこと。
友人達の物語も広げてほしかったし、意地悪なことをする輩にはもっと罰を与えても良い。
ラストのオチもちょっと弱かった。

世間の評価が更に伸びていた可能性を秘める、愛すべきも惜しい作品。