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不滅の恋/ベートーヴェンののらのレビュー・感想・評価

不滅の恋/ベートーヴェン(1994年製作の映画)
3.9
ベートーヴェンの死後、『楽譜、財産全てを“不滅の恋人”に捧ぐ』と記された遺書が見つかってからのお話。
ベートーヴェンをあのゲイリー・オールドマンが演じてます!これすごく見たかったのでやっと見れて良かった…
これはラブロマンスでありながら、伝記映画でもあり、観客と一緒に“不滅の恋人”を追うミステリーでもあるんですね〜面白かった。
奇人、変人、癇癪持ちで粗野で乱暴者…このベートーヴェンを見たらそんな印象を抱くはず。でも本当の心は、繊細で不器用でロマンチストなベートーヴェン。
ゲイリーはキレ芸も上手いけど、破滅的な役も上手いのね〜むしろもっとこういう役を見たかったかもしれない。
突然キレ出したり、かと思えば情熱的に愛したり、客演に失敗した時は激しく落ち込んだりと、いろいろな面をゲイリーは見事に演じていたと思う。子どもと接する時はまた違う顔…。
あと、これだけ純愛要素(って言っていいのかな)のある映画に出てるゲイリーは、あまり見れないのでそういう意味でも貴重。
ラストのモノローグは涙…
『歓喜の歌』のシーンが好き。

ゲイリー・オールドマンファンにはぜひ見て欲しい映画。
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