BoaS

どんな時ものBoaSのレビュー・感想・評価

どんな時も(1995年製作の映画)
4.7
DVD化されていない隠れた名作?
おデブ×青春というとまぁありがちな設定かなと思うが、変にファンタジー色もなく、コメディ色もまずまずなので印象はとてもよかった。
てっきり、おデブが無理矢理プロムの王様に!からの痩せる努力で見事イケメンに!的な流れかと思いきや...というか、変にものに頼らずに自分の信念を貫き通して努力して生きる主人公アンガスがとても直向きで素直な青年で応援したくなる存在で作品としてもとても面白かった。
まぁ展開はそれでもベタっちゃベタだが、それ以上に主人公の性格の良さが秀でているのでなんかイイ感じ。
等身大の自分で最後までひた走る姿は感動モノ。
それを彩る音楽もセンスが良い。
松ちゃんの吹き替えもまずまずだったしこういったコンプレックスを題材とした作品はどんどん広く知られるべきかなぁと。
キャシーベイツにジョージCスコットと脇を固める俳優陣もしっかりしているのであっという間の90分だった。
学校という集団の中で埋もれる個性、本来はその個性を伸ばすべき年頃なのに、学校では規律に従い皆同じ様なロボットみたいな量産型人間が精製される日々。
別に人と違っていい。
普通であっても、また特別普通でなくてもいい。
人間そのまま、ありのままが美しい。
そういったことを学べる作品。
おじいちゃんから学ぶスーパーマン論も素晴らしいし、ウィーザーの音楽もかっこいい!
たまにふらっと行くVHS屋には思わぬ掘り出し物がある。
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