ちゃんしん

ディアボロス 悪魔の扉のちゃんしんのネタバレレビュー・内容・結末

ディアボロス 悪魔の扉(1997年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

一つの間違いが悪の道に繋がる。

一人の人間として誠実に幸せに生きていくには絶対に悪に加担すべきではない。
一つの悪が更なる悪を引き寄せ、最後に必ず身の破滅を引き起こす。

人間は欲深き生き物である。
財産、名声、地位、独占…、あらゆる欲に支配され、悪の虜となってしまう。
小さな悪に始まり、それがさらなる悪を呼び寄せ、次第に大きな悪を犯すようになる。
それは必然だ。
どこかで立ち止まらなければ、引き返すことは出来ない。

主人公の母親は自分の過ちに気付き、教えに身を委ねてやり直した。
純粋さを持ち合わせた妻は異常さに気付いたが、自分の弱い心に負けてしまい、自らの手で終わらせてしまった…。
主人公は…、周りに悲劇が起こらない限り気付かないほど盲目に成り果てた…。

悪には必ず、それに対する報いの力が作用する。
今まで悪人が幸せな最期を迎えたという話は聞いたことがない。
そこには人間の能力では知ることが出来ないとても大きな力が作用しているんだろう。

悪に支配された人間はそこら中にいるし、悪に通じる扉は至る所にある。

その扉を開けるのか?
開けないのか?

それにより、その後の人生が見えてくる。

キアヌ・リーブスさんもいいし、アル・パチーノさんもいい、その他の俳優陣もいい演技をしてる。
なかなかいい作品だと思う。
ただ母親の役割が…もう少し。
ちゃんしん

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