せーや

ディアボロス 悪魔の扉のせーやのレビュー・感想・評価

ディアボロス 悪魔の扉(1997年製作の映画)
4.0
無敗の若手弁護士ケヴィンは、世界中に顧客を持つ天才法律家ミルトンに引き抜かれ、彼のもとで働くことに。
この映画のテーマは「人間の虚栄」。ケヴィンは自分の無敗記録を死守するため、明らかに有罪の顧客さえ無罪にしようとする。
勝利に酔いしれ仕事に熱中するがあまり、妻メアリーは徐々におかしくなっていく。
法律と悪魔を組み合わせた点は新鮮。
この映画に登場する悪魔の楽しみは、世界を滅亡させることなどではなく、身近な人間をいじめて狂わせること。
「お前には選択肢を与えてやった。お前が選んだ道だ。」選択肢はあったのに、自分の欲望に目がくらみ、すべてを失ったケヴィン。悪魔の語る人間論は、核心を突いてきて納得してしまった。
とにかくアル・パチーノの演技が力強くて、引き込まれる。
悪魔にさいなまれるキアヌ・リーブスも良い。
ただ、終盤のたたみかけるようなスピードはいいけど、中盤まではちょっとテンポ悪かったかなあ。
まあ個人的には好きです。
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