マツモトタクシー

ニューヨーク・ドールのマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

ニューヨーク・ドール(2005年製作の映画)
4.5
グレッグ・ホワイトリー監督作品


70年代前半のわずか3年間だけの活動期間ながら、その後のパンク・バンドに多大な影響を与えたと言われる伝説のバンド「ニューヨーク・ドールズ」

本作はそのベーシストのアーサー・"キラー"・ケインの数奇な人生をカメラに収めた感動の音楽ドキュメンタリー








以下ネタバレ


女装してステージに経ち演奏
出演したTV番組では司会者に笑われながら「お笑いロック」と呼ばれる
余りに早すぎて受け入れられず初代ドラムはオーバー・ドースで死去

そんな彼等をマネージメントしたマルコム・マクラーレンは英国に帰り「セックス・ピストルズ」をマネージメントし成功する
米国でも後に彼等を参考に真似たメタルバンド達は成功を納めていった


しかし本家の彼等は2つに分裂
ジョニー・サンダース(G)とジェリー・ノーラン(Ds)はハートブレイカーズとして活動

デヴィッド・ヨハンセン(Vo)シルヴェイン・シルヴィエン(G)アーサー・キラー・ケイン(B)とに別れる
2枚のアルバムを発売し分裂、解散してしまう

ヨハンセンはイメチェンをしてソロ歌手活動を継続
以前とは全く違うスタイルに昔のファンは離れていくが一定の成功は納める
並行して役者としても活動「のるかそるか」「Mr.ベビーシッター」等に出演するもチョイ役ばかりだった
「3人のゴースト」に出演した時の役が余りに情けなくそれをたまたまTVで見ていたアーサーは衝動的に自殺を図る

愛憎渦巻くヨハンセンの情けない姿と他のミュージシャン達はドールズを踏み台に成功していくが自身は低迷、一向に上手くいかない時期に絶望が襲った。。


一命を取り留めたアーサーは改心しモルモン教に傾倒、信者になる
図書館の雑用係として真逆の静かな生活を送るようになる。。

何十年も経ったある日、元スミスの「モリッシー」がドールズ再結成に動いていることを知り紆余曲折するが3人での再結成が実現する

一夜だけだがヒーローに戻れたアーサーの姿が感動的☺️
しかしその後、暫くして亡くなってしまう。。


薬、酒、暴力ドンチャン騒ぎから逃れ神に使えた男への主からのご褒美だったのか。。🛐

教会の信者が監督なのも普通のドキュメンタリーとは違うなと感じた😀