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ニューヨーク・ドール
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目次

『ニューヨーク・ドール』に投稿された感想・評価

グレッグ・ホワイトリー監督作品


70年代前半のわずか3年間だけの活動期間ながら、その後のパンク・バンドに多大な影響を与えたと言われる伝説のバンド「ニューヨーク・ドールズ」

本作はそのベーシストのアーサー・"キラー"・ケインの数奇な人生をカメラに収めた感動の音楽ドキュメンタリー








以下ネタバレ


女装してステージに経ち演奏
出演したTV番組では司会者に笑われながら「お笑いロック」と呼ばれる
余りに早すぎて受け入れられず初代ドラムはオーバー・ドースで死去

そんな彼等をマネージメントしたマルコム・マクラーレンは英国に帰り「セックス・ピストルズ」をマネージメントし成功する
米国でも後に彼等を参考に真似たメタルバンド達は成功を納めていった


しかし本家の彼等は2つに分裂
ジョニー・サンダース(G)とジェリー・ノーラン(Ds)はハートブレイカーズとして活動

デヴィッド・ヨハンセン(Vo)シルヴェイン・シルヴィエン(G)アーサー・キラー・ケイン(B)とに別れる
2枚のアルバムを発売し分裂、解散してしまう

ヨハンセンはイメチェンをしてソロ歌手活動を継続
以前とは全く違うスタイルに昔のファンは離れていくが一定の成功は納める
並行して役者としても活動「のるかそるか」「Mr.ベビーシッター」等に出演するもチョイ役ばかりだった
「3人のゴースト」に出演した時の役が余りに情けなくそれをたまたまTVで見ていたアーサーは衝動的に自殺を図る

愛憎渦巻くヨハンセンの情けない姿と他のミュージシャン達はドールズを踏み台に成功していくが自身は低迷、一向に上手くいかない時期に絶望が襲った。。


一命を取り留めたアーサーは改心しモルモン教に傾倒、信者になる
図書館の雑用係として真逆の静かな生活を送るようになる。。

何十年も経ったある日、元スミスの「モリッシー」がドールズ再結成に動いていることを知り紆余曲折するが3人での再結成が実現する

一夜だけだがヒーローに戻れたアーサーの姿が感動的☺️
しかしその後、暫くして亡くなってしまう。。


薬、酒、暴力ドンチャン騒ぎから逃れ神に使えた男への主からのご褒美だったのか。。🛐

教会の信者が監督なのも普通のドキュメンタリーとは違うなと感じた😀
KAZU

KAZUの感想・評価

4.0
『超私的音楽映画特集2017夏』
夏フェスシーズンに合わせて、音楽ムービー特集!第四弾&祝500マーク!

フジロックに続きサマソニ初日行ってきました〜。今年はフェス三昧、音楽三昧でしたが無論、映画も観てますよっ!

今作品は後々のピストルズなどのパンクムーブメントに多大な影響を及ぼした、ニューヨーグ発のグラムロックバンド、ニューヨーグドールズの再結成を追ったドキュメンタリーであり、煌びやかなバンド活動後の一人の男の人生を描いた作品です。

ドラッグと酒に溺れ一瞬の輝きで散ったバンドの創始者の一人、ハリーケインの人生の浮き沈みを追っていますが、観てるこちらも苦しさを感じる程のまさに転落。アルコール依存から自殺未遂、その後遺症から障害者となり平均以下の暮らし。
経済的な余裕は無く障害手当でくらす日々。様々なバンドに影響を与え、世界を席巻した末路がこれって悲しくて仕方ない。部屋にあるレコードやバンドTが泣いてるよ...ほんと。知らなかった。

解散から30年後、バンドは奇跡の再結成を果たしますが、ハリーケインは結成後の一ヶ月後に白血病で亡くなります。このドキュメンタリーを見ることも叶わず。

映画以上に衝撃なラストと事実に震える。

享年55才。早すぎる死ではあるが、バンド楽曲同様世界に残した爪痕ははかりしれません。

『超私的音楽映画特集2017』
☑︎EDEN (2015年)3.9
☑︎ダフトパンク エレクトロマ(2006年)1.0
☑︎デトロイト ロックシティー(1999年)3.9
☑︎ニューヨークドール 3.9
◽︎Woodstock 3Days of peace of music
GreenT

GreenTの感想・評価

4.0
これもなかなか観るに忍びないロキュメンタリーです。

金髪のハゲたおじさん、アーサー・ケーンさんは、モルモン教のファミリー・センターの図書館で働いています。図書館に何台かあるコピー機にちゃんと紙が入っているようにしておくことが主な仕事で、他には背が高いので一緒に働いているおばあちゃん達のちょっとしたお願いを聞いたりします。

アーサーは毎朝、1時間半かけてハリウッドにある図書館に通います。バスを2台乗り継がなければなりません。アーサーは、図書館からのわずかな収入と、生活保護で暮らしています。

アーサーは、お金がなくてベースギターを質屋に入れたのですが、それを売られないように、毎月172ドルを質屋に収めています。260ドルあれば、ベースを買い戻すことができるのに、アーサーは一度に260ドルのお金が手元にあったことがないため、買い戻すという考えが頭に浮かんでこなかったそうです。

この人が、あの伝説のグラム・バンド、ニューヨークドールズでベースを弾いていた、アーサー・キラー・ケーンなのです!

ニューヨークドールズは、1970年台初頭にニューヨークでストゥジーズやヴェルヴェット・アンダーグランドと共に活躍したバンドで、のちのブリティッシュ・パンク・ニューウエーブ、そしてLAヘアメタルに多大な影響を与えた伝説のグラム・バンドなのですが、アーサー曰く、アルコールやクスリに溺れて、バンドはアルバム2枚で崩壊してしまった。

バンドの他のメンバー、ジョニー・サンダースやデヴィッド・ジョハンソンは、なんだかんだ芸能界に残っていたのですが、アーサーは長期的に続くプロジェクトに参加できず、次第に仕事は減り、酒に溺れ、クスリに溺れ、離婚、自殺未遂を経て、モルモン教に改宗し、今日に至る。現在は、家族もなく、LAの小さなアパートに一人暮らし。

監督のグレッグ・ホワイトレイは、ひょんなことからアーサーと知り合いになるのですが、DVDの特典でこんなことを言っています。

「もし神様に、17、8歳から2年間、ロックスターにしてあげる、その代わり、その後の30年間は貧困と孤独の中で生きることになるよって言われたら、どうする?!」

アーサーの人生はまさにそういう感じで、監督はいつもアーサーの話を聞いて「これは興味深い、映画になるべき話だ」と思っていたそう。

アーサーは自分の小さいアパートをドールズのメモラビリアで飾りまくり、口を開くと「あの頃は楽しかった、ドールズを再結成したい」と言っていたのだが、ある日監督はアーサーに、「ロンドンで開かれるロック・フェスに、ニューヨークドールズとして出るかもしれない」と言われ、「これはドキュメンタリーをやるっきゃない」と思ったそうです。

そのロック・フェスというのは、2004年にロンドンで開かれたメルトダウン・フェスティバルと言われるもので、同年の開催責任者となったモリッシーが、ドールズに再結成の話を持ちかけたそうな。

モトリー・クルーの伝記映画『ザ・ダート』で、ニッキー・シックスがモトリー・クルーの曲の版権を取り返す、というシーンがあるが、通常ミュージシャンは、レコードを出してもらう代わりに、曲の版権をレコード会社に持っていかれるものらしい。『ザ・ダート』でも、「ビートルズだって曲の版権を持ってない!」というシーンがある。

ドールズも、爆発的に売れたわけではないにしろ、その後もカルト的なファンが多く、ファースト・アルバムは現在までにかなり売れているはずであるが、ドールズのメンバーはそこから一銭も儲けていないらしい。

モリッシーはインタビューで、「ボーカルのディヴィッド・ジョハンソンを引っ張り出してくるのがキモだった。ディヴィッドはドールズで一銭も儲けていないから、苦々しい気持ちでいると思うし、ドールズから一線を引こうとしているはず」と言っていた。

しかし生き残ったオリジナル・メンバー(ご存知の通り、ジョニサンとジェリー・ノーランはすでに他界している)は再結成に乗り気で、フィルムの主人公であるアーサーは、ニューヨークでリハーサルした後、ロンドンでのたった一回のライブのために旅立つ。

ちなみに、この公演のためにベースを質屋から出すために、教会の人たちがお金を集めて、アーサーにくれたそうです(涙)

ロンドンでのアーサーは、ホテルの部屋に電話が3台付いていることに感動し、コンサートの日の昼食会では「人生で食べた昼食の中で、一番美味しい昼食だった」と言っていたんだって。

ホテルのシーンで、どこのホテルにもある電話が置いてあるデスクがあるじゃないですか。あれを見て、「あんなマホガニーのデスクがうちにも欲しいな」って言っているところがもう泣けてきた。

メルトダウン・フェスでのドールズのパフォーマンスは、ものすごい評価が高くて、この後ドールズは正式に再結成して、アルバム2〜3枚出し、数年間はフェスに出たり、ツアーしたりすることになるのだ。が!!

アーサーはメルトダウン・フェスからLAに戻ってきて、またいつもの図書館の仕事に戻るんだけど、ロンドンで風邪を引いたとか言って、体調が悪かった。ある日救急車で病院に運ばれ、白血病と診断され、2時間後に亡くなった。メルトダウン・フェスから22日後のことだった。

モリッシーを始め、クリッシー・ハインド、ボブ・ゲルドフ、ミック・ジョーンズ、ドン・レッツなど、ブリティッシュ・ロックの一時代を築いた人たちがみんな口々に「ドールズから最も影響を受けた」と言っているのに、そのメンバーであるアーサーに与えられたのは、十代の時の約2年間の名声と、50歳過ぎてからの、たった一回の再結成コンサート。

エンディングにザ・スミスの『Please, Please, Please, Let Me Get What I Want』がかかり、アーサーが若い時ドールズにいた頃の写真が走馬灯のように出るんだけど、もう涙が止まらないです・・・・。図書館で一緒に働いていたおばあちゃんは、アーサーが死んで本当にガッカリしていた。

こんな人生を送る人もいるんだなあ、アーサーは幸せだったのかな?とか、色々考えさせられます。

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