リドリー・スコットをレビューしようシリーズ。
さて、これは難しい。
劇場で観たんだけど、当時でもどんな思いで映画館を後にしたか、さっぱり覚えていない。
リドリー・スコット作品だけに、映像の迫力は最初から保証されているようなものです。
しかも、御大が一番得意とする中世の剣劇スペクタクル。
が、物語に波がないというか…。
今回見返してみて、どこが一番心に響いたかと聞かれたら、答えようがない。
う〜ん、良かったのは、リーアム・ニーソンとジェレミー・アイアンズであったことだけは確かです。
あっ、後は「ハンニバル」でのゲーリー・オールドマン並みの登場、エドワード・ノートン(笑)。
どういう経緯でキャスティングされたんだろう…。
やっぱり、声なのかなぁ。
結局これは、エルサレムの歴史や、宗教問題を理解していないと分からないお話で、かと言って、その辺りのことを分かりやすく描いてくれているかと言うと、そうでもない。
なるほど、これは置いてけぼりを喰らうね。
イマイチ見返そうという気にもなれなかった訳だ。
特に僕は信仰心というものが皆無に近いので、やはり入り込めなかったです。
監督、すんません。
これは僕には刺さらなかった…。
ディレクターズカットは、本当にまた、時間に余裕がある時で。
2005年5月 有楽町日劇にて