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スライディング・ドアのgigigiのレビュー・感想・評価

スライディング・ドア(1997年製作の映画)
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ハリーではなく、ヘレンの災難、な映画。
2つのストーリーが並行して進んでいくので2本の映画を観ている気分になる。なんとなく得した気分。
途中、あれ、こっちがあっちでどっちで、と混乱しそうになったけれど。
ところどころに、別々の世界がすれ違うシーンが散りばめられているので「映画」っぽい作りにはなっている。
けれどもまあ、とにかく若いグウィネス・パルトローが可愛いのなんのって。真っ白で本当に綺麗。
そんでもって相手役の男2人の絶妙な情けなさ。もし私が男だったら、あんなダサ男でも美人とあんなことになれるんだった、俺だって…!なんて勘違いして、モンティパイソンのビデオでも借りて、帰りに意気揚揚と電車に乗り込むことだろう。
最初にも書いたけれど、とにかく劇中ではヘレンに災難がおきまくる。あれがバッドエンドで締めくくられたら、ヒッチコックが監督したのかと思うくらい。(ブロンド美女を苛めっぱなしというところだけだけど)浮気&浮気で妊娠&妊娠。ま、最終的にはめでたしめでたし、なんだけど、あのショートヘアver.のストーリーは結局どうなったの?めでたし風なのはわかるんだけど。あれ、死んでたら面白いのになあ。ていうかそもそもジェームズを選んで正解なのかもよくわからない。
約20年前の映画にしてはファッションもダサくないけれど、やっぱりやってることはダサい。失恋して髪を切るとか雨の中の愛の告白とか。
でも当時公開された時は、絶賛売り出し中のロングヘアの女優が劇中で大胆にベリーショートにするってのはインパクトあったんだろうなあ。オードリー・ヘップバーンの再来、みたいな事言われたのかなあ。それは言い過ぎか…?
主題歌のDidoのThank You、頑張って歌詞を覚えようとしていたのが懐かしい。
そいでもって、こんな「運命」をテーマにした映画を観ると、きまってセレンディピティが観たくなる不思議。
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