昔観たかった映画で、それからずっと忘れてて、ふと思い立って思い出せた映画。
Amazonでレンタル。
グイネスパルトロー主演、パラレルワールドなラブストーリー。素晴らしいです。
普通の映画とは逆で、プロットそのものをドラマ題材にしてしまうという当時ではかなり新鮮だったはずです。
パラレルワールドラブストーリーの原点と言ってもいいのでは。
ちゃんと映画でしかできない“もしあの時こうなら”というプロットから始まり、並行した別のlifeをスムーズに見せるのは作り手も見る側もなかなかめんどくさくなるものです。
例えばこれをクリストファーノーランなんかが作るもんならまーややこしい物になるだろうなw
時系列はそのままにし、等間隔にAパターンとBパターン人生かっとを挟むこと、そして混乱させないように怪我した方は絆創膏してたり、髪型を別にしてあったり。その辺のシンプルかつ丁寧、簡潔にしてあり、奇をてらって無い。
そしてあのエンディング。本当によく出来ている。洒落てる。
しかし
満点にならないのはまだまだドラマ感が強く、女子向けを狙ってるのか成人映画を狙ってるのかが曖昧になってしまっている所。
新恋人と奥さん？の関係ディテールが曖昧でしたね。そこがあるからいまいち新恋人側に感情移入が出来ずどこか疑いをかけたまま見ることになります。（別れる奥さんと普通にチュッチュしてます）
もう少し全体的にストーリーに重量感を持たせてもよかったのと、
グイネスパルトローがもう少しお転婆というか無邪気な女性像のほうがよりラストが効いてくるなとも思います。
しかし全体的にまとまっていて名作です。
