おざ

ワイルドバンチのおざのレビュー・感想・評価

ワイルドバンチ(1969年製作の映画)
3.8
ラスト15分の討ち入りシーンだけでも観る価値あり。
ワイルドで渋くて男臭い。
スローモーションで歩く4人の横並び、
これを格好良いと言わずしてなんと言うものか。
覚悟を決めた瞬間のお互い察知して笑うパイクたちがすごい良い。
対200人で明らかに無理だと最初は言っていたのに
結局はたった4人で戦うの格好良すぎる。
絶望的状況でも武力行使をもってしてしか対抗できないような象徴的なシーンは
この時代(アメリカンニューシネマ)のテーゼなのかも。
西部劇ならではの馬に引きづられた仲間を見たあとの
静かな怒りと共に腹括るのは痺れますね。
サイクスだけ謎に置いてかれたのはなんか笑ったけど。
あと他の兄弟と違いパイクだけ少し女性に優しい、故に殺さないでいたら撃たれてしまう、描写が個人的に良かった。
アウトローたちの血生臭い最期を描いた作品といったところか。

p.s.
罠に嵌められて仲間同士で揉めたりしても最後は全員でゲラゲラ馬鹿みたいに笑って酒瓶を回すシーンがすごい好きです
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