電楽サロン

ワイルドバンチの電楽サロンのレビュー・感想・評価

ワイルドバンチ(1969年製作の映画)
3.9
面白かった。よく笑う映画だった。同じ笑うでもたくさん感情が表れているように思えた。
最後の仕事であるはずの強盗で騙された後、パイク達は冗談を言い合って笑う。米軍の武器を手に入れた後は、酒を回し飲みしながら笑い、エンジェルを助け出す前も笑っていた。将軍や兵士たちもエンジェルを捕まえて笑っている。最後に残ったサイクス達もまた笑っている。
普通、人は冗談に反応して笑うように思える。それだけでなく、どうしようもない現実を前に立ち上がるため、再び会えた旧友と喜びを分かち合うため、残忍な欲求を満たすために笑うのだ。そんな風に、この映画を見て思った。