青あお

ジョニー・マッド・ドッグの青あおのレビュー・感想・評価

ジョニー・マッド・ドッグ(2007年製作の映画)
3.5
“死にたくなければ、生まれてくるな!”

リベリア内乱。反政府軍として戦う少年達を描く。少年達はコカインをキメて、手にライフルやロケットランチャーを持ち政府側の住民たちを虐殺し金品を奪っていく。

出だしからずっーとウンザリする様なシーンの連続。
教養が全く無く話しが通じない相手に銃を突きつけられ罵られる、想像だに恐怖でしかありません。

少年たちは皆一様に異名で呼ばれています。「ジョニー・マッド・ドッグ」はリーダーの異名。他にもプッシーキャット、ネバーダイなど少年らしくセンスの悪い名前ばかり。

ジョニーと対比的に描かれるラオコレという少女。彼女がこの映画の救いです、反乱軍から逃げ惑う少女、しかし、彼女は生きる事を諦めない。
やがて、ジョニーとラオコレはニアミスを繰り返し出会う事に…。

ラストで少し胸がすく思いがしますが、この様な現実が在ることに終始暗澹たる気持ちになりました。是非、エンドロールまで観て欲しいです。

因みに演じている少年たちは、本当の元少年兵たちだそうです。
青あお

青あお