鑑賞後のどんより感がすごい。元少年兵たちが演じる地獄絵図。
アフリカの少年兵を描いた映画。武装化させられて内戦の真っ只中に放り込まれる子供たち。恐怖心は麻薬で抑えられ、そこには彼らの意志などない。言われるままに強姦・殺戮を繰り返す。さもなければ、死ぬことになるから。
こんな状況が延々続くから観ていてイヤな気分になること間違いなし。かといって、自分はこれ観てどうすりゃいいの?っていう「何も出来ない虚しさ」を感じるくらいしかできない。
ドラマ性皆無、エンタメ排除。この状況を見せられるのみ!そこが監督の意図だろうけどけっこうキツイ。
キャッチコピーには「体感型バイオレンス」なんてあったけど、そんなエンタメ的ではない…
ただのドキュメンタリーよりキツイ。
生まれたときには無垢な少年だっただろうに、この過酷な環境でこんな風に育っていくんだな。
でも結局命が欲しければそうするしかない、子供なりの「従順」なんだろね。悪い意味での。何が良くて、何が悪い、そんなこと考えるまもなく惨事に巻き込まれ、戦場に駆り出される少年達の姿。
これを観て、何を感じるかね?私は嫌悪感しか感じなかったけど、こういう現状があるってことは伝わった。
それをどうにかできるわけでもない、傍観者として鑑賞している自分にきっと鑑賞後モヤモヤするよ。