Jimmy

地獄のガイドブックのJimmyのレビュー・感想・評価

地獄のガイドブック(1964年製作の映画)
4.6
いやぁ~、久しぶりに面白いスパイ映画を観た。
ダーク・ボガードが主演、綺麗な女優シルヴァ・コシナが共演のラルフ・トーマス監督作品だが、知らないうちにスパイをさせられていた英国人ダーク・ボガードが気付いた時にはチェコ(東側)の秘密警察にスパイ容疑で追われるスパイ・アクション映画という感じ。
カラー映画で色彩も綺麗、女優も綺麗。

この映画、愛読書「さらば愛しきサスペンス映画」という川本三郎さん×逢坂剛さんの対談本で紹介されていて、「廉価DVDが発売されていますよ!しかも、シルヴァ・コシナがビキニ姿まで披露して……」などと話題にされていたので、ネットで探して、その廉価版DVDを購入して観たもの。(日本語字幕は当然あり)
世の中、陽の当たらない佳作が、まだまだあるものだ…と思う。

物語は、売れない作家のニコラス・ホイスラー(ダーク・ボガード)は失業保険金を受けていたが、ある日、新しい仕事を斡旋された。ある会社の幹部というので、ニコラスは断ろうとするが「斡旋した仕事を断ると、失業保険金がもらえなくなる」というので、その会社の面接を受ける。
すると週40ポンドという高給の仕事だったのでニコラスは、そのガラス会社の仕事を始めることにした。最初の仕事はチェコのプラハにあるガラス工場へ行って、新製品の解説書を持って帰ってくること。
その時、ある合言葉を言い合って、それらが通じたら、持っていくガイドブックを渡してそのガイドブックに挟まれた解説書を持って来れば良い…ということだった。
だが、これがスパイ活動とは知らずにチェコに行ったニコラスは、美人運転手(シルヴァ・コシナ)と出会って恋に落ちるのだが、スパイ容疑で秘密警察に追われて……

いやいや、ニコラスが秘密警察に追われて、隠れた部屋に銃弾も打ち込まれたりして、なかなか楽しい「巻き込まれ型のアクション映画」であった。

ダーク・ボガードが、いい味を出してくれて、彼の個性もこの映画の魅力ではなかろうか。
Jimmy

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