ひらさま

地獄のガイドブックのひらさまのレビュー・感想・評価

地獄のガイドブック(1964年製作の映画)
3.2
オーソドックスなイギリス流スパイ活劇
職人監督ラルフ・トーマスの手腕は手堅く、退屈しないものの、かと言って盛り上がる訳ではない
今風に言えばユルい
ハローワーク?を通して民間企業に就職した小説家の主人公、その企業は実は諜報機関に属していて、知らず知らずのうちにスパイに仕立てられる
出張を装いプラハに送り込まれてからは、いわば巻き込まれ型の展開となり、やがて自分の立場を認識した主人公は、秘密警察のグラマー美人とよろしくやりながら、窮地を切り抜けてゆく
主役のダーク・ボガートはトーマス監督とのコンビ作も多く、60年代終盤から演技派色が強くなるまでは、本作のようなアクションやコメディで活躍していましたね